HAPI*RAKU
神仏関係

相模原市の川尻八幡宮~参道の不思議とパワースポット(ホソバタブ)

先日、相模原市(旧津久井郡)の城山にある川尻八幡宮へ行ってきました。

ここはとにかく参道が不思議です。昔は1kmにも続く長い参道沿いに松が生い茂っていたので、並木八幡とも呼ばれていたそうですが、何か意図して作ったとしか思えない位置にあるのですね。

また樹齢400年を超える巨木も複数あり、中でも樹齢450年のホソバタブパワースポットと案内されていて、津久井の名木にも指定されています。木が好きな方にもぜひ参拝してほしい神社です。

川尻八幡宮とは

ご由緒

創建は1525年5月5日(戦国時代)舎人親王(天武天皇の皇子)の子孫が奥州に下る途中、病に倒れ亡くなられた為、共の者がこの地に手厚く葬りました。その時石清水八幡宮の御分霊を御神体として祠を建てお祀りしたといわれています。

明治42年、春日神社、八坂神社など近隣地域(旧川尻村)の神社が合祀されました。

合祀された神社は、八坂神社、春日神社、御岳神社、琴平宮、社宮神社、厳島神社、稲荷社、天満宮、不動明王、祖霊社。多くの神仏がいらっしゃいます。

ご祭神とご神徳(境内の看板より)

お不動さんがいらっしゃるのが珍しいです。神仏習合のなごりですね。

川尻八幡宮は日の出を見るスポットで、日の出鑑賞会も行われているとか。

実は参道(神社の建っている位置)は太陽と深い関わりがありそうなのです。次はそんなお話しです。

参道と龍籠山そして太陽の不思議な関係

川尻八幡宮は約1キロにわたる長い参道があります。ここに並木八幡の由来となった松並木があったのですね。

▼現在の参道(一の鳥居付近から八幡宮を望む)

この参道は、一の鳥居から社殿を通り、龍伝説の残る「牡龍籠山(おたつごやま)」まで一直線になっています。地図で見ると一目瞭然!(拡大すると名称が表示されます)

そして、なんと毎年雨水の日(2月19日頃)、霜降りの日(10月23日頃)には、参道の延長線上に太陽が昇るのです。

また、8月16日の「盆送り」の日と、8月27日の「川尻八幡宮祭礼の日」には雌龍籠山(めたつごやま)の頂上に日が沈むとのこと。一の鳥居付近や龍籠山からは祭祀具が見つかっているので、太陽に関する祭祀が行われていたのかもしれませんね。

龍籠山は牡雌2つありますが、日の出は龍籠山、日の入りは龍籠山とそれぞれ関連しているのも興味深いです。

御由緒にはありませんが、龍籠山は川尻八幡宮の奥宮のような存在なのかもしれません。

牡龍籠山には龍が住んでいたといわれている大きな穴があります。

また頂上にある金毘羅さんの境内には龍が住まうとされる池があり、干ばつになると雨ごいの神事が行われていました。霊験あらたかだったそうです。

そして相模原市民にはなじみの深い川、町田市との境を流れる境川の源流もあります。

神社風景とご神木

鳥居から拝殿まで

神社入口。ここは二の鳥居になります。

奥の巨木が見えますか?これはウラジロガシで樹齢500年以上(推定)だそうです。今もとても元気!パワーあります!

▼ウラジロカシ別角度から

こちらが三の鳥居になります。三の鳥居をくぐり、さらに階段を上ると拝殿です。

拝殿前の狛ちゃんズです。何となくちんまりしててかわいい。「あ」さんの摩耗が激しくて年季を感じます。

「いらっしゃいませ~こんにちは~」とでも言ってそう^^

こちらが拝殿です。龍の彫刻もあります。ご本殿は非公開。

拝殿近くのご神木。樹齢500年以上。ド迫力です。

境内社

琴平宮

天満宮

不動明王

このほかにお稲荷様(石碑)や祖霊社などもありました。厳島神社は見つけられませんでした。

川尻八幡宮のパワースポット(ホソバタブ)

神社の裏手に回ると「当宮パワースポット ホソバタブ」と案内板があったので見てきました。津久井の名木となっています。

▼ホソバタブ(タブの木)

樹齢は推定450年、高さは30mだそうです。実は1枚に収まりませんでした。ほんとに大きかったです。周りは雑木林といった風情で多くの木が生い茂ってましたが、やっぱりひときわ目立ってました。

詳細データ

神社名 川尻八幡宮
住所 相模原市緑区川尻4171
TEL 042-782-4512(祈祷受付もここへ)
アクセス
  • 車の場合(駐車場完備)
    圏央道相模原ICから県道48号を高尾方面に約10分
  • バスの場合
    JR橋本駅から三ヶ木行きバスで約20分。
    城山総合事務所入口停留所下車、徒歩約8分。

バスの時刻確認は神奈中バス公式サイト

公式サイト 川尻八幡宮

終わりに

いかがでしたか? 川尻八幡宮は、静かで落ち着く神社です。木も多いのでゆっくり散策するのもおすすめです^^

個人的なことですが、参拝している途中、目の前に蝶が現れ、なぜか地面をぴょんぴょんと跳ねながら私の前を進んでいました。ついていくとお不動さんのお社の前に出るという、蝶々がお出迎えしてくれたような少し嬉しい出来事もありました。

また、ご朱印は神職不在でいただけないこともあります(私が参拝したときも不在でした)。ご朱印をいただきたい方は事前連絡した方がいいと思います。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。